ダイバーシティ・トレーニングを通して成功への扉を開く インクルージョンを組織の力へ
近年、ダイバーシティ・トレーニングは世界のあらゆる職場で注目を集め、重要な議論を提起しています。多くの会社が、市場での競争力を維持し、成功を修めるためにはダイバーシティの推進が不可欠であると認識するようになりつつあります。ダイバーシティはまたビジネスに多くの利益をもたらすことができます。職場でダイバーシティを優先する会社は、創造性や革新性、また業績が向上する傾向にあります。最近の研究では、インクルーシブな会社は、そうでない会社と比較して1.7倍革新的であり、財務目標を達成する可能性が120%高いことが示されています。
しかしながら、ダイバーシティのみを単なる経営上の必要条件として捉えるのではなく、インパクトがあり達成可能なDE&I (「ダイバーシティ」「エクイティ」「インクルージョン」)戦略を通じて達成すべき重要な目標として認識することが大切です。
何から始めればいいのか?
ダイバーシティを職場で根付かせるためには、社員へのダイバーシティ・トレーニングの提供が不可欠です。トレーニングでは、本質的な価値観や一人ひとりの行動を職場文化に浸透させることに重点を置くべきですが、DE&Iに取組み始めたばかりの会社にとっては大きな挑戦となり得るでしょう。
味方になる
このプロセスを始める上で最も効果的な方法の一つは、多様な社員の「味方」となり、彼らが意見を述べやすく、自分の意見に耳を傾けてもらえ、受け入れてもらえていると感じられる方法を見つけることです。
多様でインクルーシブな文化を促進することで、会社から尊重され支えられていると社員が実感できる居心地の良い職場環境を作ることができ、その結果、より大きな革新と成功を実現することができます。カスタマイズされたダイバーシティ・トレーニングでは、味方になる方法について実践的な手法を提案し、職場でダイバーシティとインクルージョンを推進することが不可欠である理由について詳細に説明することができます。
コミュニケーションがカギをにぎる
使用する言葉や表現に配慮することで、誤解を招いたり、誰かを無意識に除外したりしないようにすることができます。ダイバーシティ・トレーニングでは、一部のチームメンバーを除外する可能性のある特定の用語を避けることがいかに重要であるかを理解することができます。例えば、「guys(男性の複数形)」、「ladies(女性の複数形)」、「dudes(野郎の複数形)」といった一方の性別を特定した用語は、特にノンバイナリーの人がいることも意識した場合、使用するべきではありません。したがって、「he(彼)」や「she(彼女)」を使う代わりに、「they(彼ら)」や「ze(男性でも女性でもない3人称)」のような性的に中立な代名詞など、誰もが議論に参加できるようなインクルーシブな言葉を選ぶことがとても大切です。
固定観念を断ち切る
固定観念は、特に世代が異なる同僚間やチームメンバー間の関係に大きな影響を与え、会社の業績に直接影響を与える可能性があります。ダイバーシティ・トレーニングは、ジェネレーション・ギャップを埋める方法などを理解し、パフォーマンスの高い多様なチームを効果的に構築するのに役立ちます。また、固定観念は、情報不足、メディアの影響、文化的または社会的な教えにより、不公平で排他的な行動や反応につながる可能性もあります。インクルーシブで公平な職場を作るには、固定観念や無意識のバイアスの影響を認識し、それに挑んでいく努力をすることが重要です。ダイバーシティ・トレーニングは、会社が持つ多様な人材のプールを最大限に活用する最も効果的な方法の一つです。
「無意識のバイアス」の先にあるもの
当社のブログでは、この言葉を耳にしたことがない方のために、無意識のバイアスとは何か、どうすれば職場から無意識のバイアスをなくすことができるのかについて詳しく説明をしています。簡単に説明すると、無意識のバイアスとは、私たちが意識してコントロールできないところで抱いている思想や価値観を指しています。このようなバイアスは、染み付いた固定観念や態度であり、私たちが抱いている信念とは逆であったり、私たちの行動に影響を与えたりする可能性があります。また、無意識のバイアスや暗黙のバイアスは、職場での意思決定に影響を与えることもあります。有害で不公平な職場環境を作り出すだけでなく、キャリアアップの機会を制限する可能性もあります。ダイバーシティ・トレーニングでは、職場文化にいくつかのシンプルで具体的な変化をもたらすことで、無意識のバイアスを効果的に克服する方法について議論していきます。例えば、採用プロセスの改革などです。年齢や顔写真の記入、名前を不要にすることで、意思決定者の無意識のバイアスを最小限に抑えることができます。
結果を生むダイバーシティ・トレーニング
ダイバーシティ・トレーニングは、職場の文化や慣習を改革するための実行可能なプランの策定に役立つ強力なツールです。当社の専門家のサポートとともに、最高のパフォーマンスを発揮する多様なチームの作り方について知識とガイダンスを提供します。半年から1年のダイバーシティ・コーチング・コースでは、経営幹部やマネージャーを対象に、インクルーシブ・リーダーシップを効果的に発揮し、ダイバーシティとインクルージョンの実現により繁栄する組織のリーダーとなる方法についてトレーニングをおこないます。ダイバーシティ・トレーニングが職場の文化や慣習をどのように変えることができるのか、ぜひ当社までご連絡ください。