アライシップとプライド月間: 公平でインクルーシブな社会に向けた一人ひとりの役割

以前、私は大学で、ジェンダーについて話していたとき、LGBTQ+当事者である友人に「あなたはストレートだから関係ないでしょ」と言われたことがあります。しかし、果たしてそうなのでしょうか?よりインクルージョンのある社会を築くためには、LGBTQ+当事者であるかにかかわらず、お互いをより深く理解するために歩み寄ることが重要ではないでしょうか。

LGBTQ+のトピックは、そのコミュニティのメンバーだけに関係するものではありません。公平性と包括性の観点から、LGBTQ+に直接該当しない人々も、これらの課題について理解し、行動することが求められます。これは「アライシップ(Allyship)」という概念を通じて理解することができます。アライとは、LGBTQ+の人々が直面する問題に共感し、彼らを支え、彼らと共に行動する人々のことを指します。

では、どのようにして私たちはアライとなり、LGBTQ+の人々を支援することができるのでしょうか。ISACAの記事を元に考えてみましょう。

学びと理解: アライとしての最初のステップは、自身がLGBTQ+についてどれぐらい理解しているかを問い直すことです。自身の理解度を認識し、それまで知らなかった知識を得ることが重要です。性的指向や性別の自認の多様性について学び、LGBTQ+の人々が直面する問題や困難について理解を深めましょう。

対話と教育: 知識を得たらそれを共有し、広めることが求められます。自分の周りの人々に対し、LGBTQ+の課題や差別について話すことで、より広い意識の変化を促すことができます。また、SNSを利用して意識向上のメッセージを広めることも一つの手段です。

行動: 知識を得て、対話を通じて理解を深めたら、次は行動に移すことが重要です。それは、LGBTQ+のコミュニティのイベントやパレードに参加することであったり、友人や同僚に対する差別や排除を目撃した時には、適切に反応し、その不適切な行為を指摘することです。

支援と守護: 最後に、LGBTQ+の人々のために立ち上がることです。これは、法律や政策の改革を求める運動を支援することも含みます。自分の持つプライビレッジ(自動的に与えられた特権)を認識し、それを使って差別や不公平を打破する手段として活用しましょう。

全ての人が自分自身を自由に表現し、そのアイデンティティが尊重される社会をつくることは、LGBTQ+コミュニティだけの責任ではなく、私たち全員の責任です。私たちは一緒に生きる社会の一員として、自分の行動と態度を見つめ直すことで、より公平でインクルーシブな世界を築くことが出来るのです。アライとして、私たちはそれぞれの場所で、小さな一歩を踏み出すことで大きな変化を生み出す力を持っています。

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