#国際女性デー 鳥居優美子様(株式会社DOYAバイス・ディレクター、認定特定非営利活動法人CLOUDY 副理事)インタビュー
Q: キャリアで成功を収めるために、ご自身はどのようなスキルを備えていると思われますか?
鳥居:語学力とコミュニケーション能力、国際的な感覚だと思っています。
日本国外で活躍するためには、日本語以外の言語が話せることは前提条件として必須だと感じます。幼少からの海外での経験を通して培った語学力、また大家族で育った私にとって、人と共存していくための協調性や思いやり、人に対してどうコミュニケーションを働きかけることが円滑な人間関係を形成できるのか、自然に身に付く環境が整っていたことが大きいと思っています。
誰に対しても変わらず自分の意見や思いを伝えられること、そして組織としてどう振る舞うことで皆の成長につながるのかを意識せずにできる能力は、キャリアを形成してきた上で大変役立っていると考えます。
Q: 課題や障害に直面した時に、どのようにモチベーションやインスピレーショ ンを維持していますか?
鳥居:自分を曝け出すことを一番大切にしています。とことん向きあうこと。諦めないこと。自分の心をオープンに人と接することで、人は疑いの心を持たずに接してくれるようになります。
困った時に助けてくれる、相談に乗ってくれる、自分ごとのように一生懸命になって支えてくれる仲間がいることが一番の強みであると感じています。
人は一人では生きていけない。沈む時だって、辛く壁にぶつかることだって山のようにありますが、そんな時必ず手を差し伸べてくれる仲間の存在が私のモチベーションを引き戻してくれるのです。
Q: ジェンダー平等について将来的な目標やゴールをどのように定義しますか?
鳥居:男女平等という言葉を誰も意識しなくなるような社会になることが大切だと思いますし、そういう世の中になることが理想だと感じています。意識することで逆に男女を差別している気持ちになってしまう私は、日々この言葉を意識しないよう心がけています。先進国の中でジェンダー平等が遅れていると言われている日本。しかしアフリカではさらに男女平等の概念は低く、女性の地位の低さが問題となっています。その背景には宗教観や歴史的背景などさまざまな問題があり、その問題は根強く深刻です。
TGIF THANKS GOD I AM A FEMALE。
私たちはガーナで女性の社会的自立を目指した支援活動"TGIF THANKS GOD I AM A FEMALE”プロジェクトを行っています。女性が自身のジェンダーに誇りを持ち、自信を持って生きていける世の中になってほしい、そんな願いを込めています。そしていつか、ジェンダーの壁を感じない、人は皆平等に権利を得ること、機会を得ること、幸せを得られる世の中になってほしいと切に願っています。
Q:仕事をし始めたばかりの次世代の女性たちにアドバイスはありますか?
色んな世界を見ること。たくさんの人に出会うこと。苦手意識を持たずに、先入観で物事を決めてかからずに、とにかく色んなことにチャレンジして欲しいと思います。その経験が必ず新たな自分の発見にも繋がり、自身の成長に直結すると思います。
Q:ロールモデルはいますか?また、ご自身は他の女性たちにとってどのようなロールモデルになれると思いますか?
私の母親です。無償の愛で私を育ててくれました。溢れんばかりの愛を受けて育った私は、この愛情を多くの人に届けたい、同じように愛で溢れた人生を歩めるように、関わった人たちを幸せにしたいと思っています。
「なんでそこまでできるの?」と、よく聞かれます。でも私にとったら普通のことなのです。困った人がいたら助ける。相談に乗る。一緒になって考える。そういった人に寄り添う気持ちを忘れずに日々過ごしています。私の言動を見て、たくさんの愛を感じ、愛情を持って人に接することができるような女性が増えて欲しいな、そんな風に思っています。