職場におけるプライド アライシップとLGBTQコミュニティ

アライシップとは、性別、セクシュアリティ、年齢や人種、バックグラウンド等に関係なく、誰もが同じ権利と機会を享受できる、よりインクルーシブで公平な文化を創造するために重要な役割のことを指します。また、受け身ではなく、LGBTQ+プライド月間のイベント等に自発的に参加することで、アライシップはさらに一歩進んだものになります。具体的には、職場におけるアライシップとは、セクシュアリティに関係なく、誰もが安心して自己表現し、同じキャリアの機会を得られることです。さらに、LGBTQ+コミュニティが直面している共通の課題など、重要な事柄についての認識を広める素晴らしい方法であり、差別を防ぐことができます。。

2020年には、セクシュアリティによって差別を受けたケースが2015年から165％増加していることがデータで明らかになりました。この統計は、このようなケースが、これ以上増えないように行動を起こす必要性があることを示しています。そこで、今年のプライド月間では、特にLGBTQ+のメンバーとのアライシップを通じて、より健全でインクルーシブな企業風土を一緒に作っていくことに焦点をあてています。

では、どうしたらアライになれるのでしょうか？LGBTQ+を自認する人々が社会で平等かつ公平に扱われるべきであるとあなたが思っているのであれば、あなたはすでにアライです。しかし、積極的なアライになるには、良い変化をもたらすための行動を伴う必要があります。

適切なボキャブラリーを身につける

LGBTQ+の同僚のアライとして、一端を担うには、正しい専門知識とインクルーシブなボキャブラリーを日常的に使用する必要があります。一見、些細なことに思えるかもしれませんが、周囲の人が尊重され、居場所があると感じるためにできる重要なステップです。また、インクルーシブな言い回しや言語は常に進化しており、新しい概念やアイデアを受け入れる必要性があることを認識しなければなりません。例えば、He/His, She/HerやThey/Thierと言ったproununsと呼ばれる代名詞について学べば、同僚のジェンダーアイデンティティを尊重することができます。

定義によれば、代名詞は名詞または名詞句の代用として使われる一連の単語であり、文脈の中で名付けられたり理解されたりするものです。しかし、英語では代名詞は性別に基づくものであり、人の性別を指すのに使います。しかし、外見から個人の性別を決めつけないよう気をつける必要があります。。このため、電子メールの署名、ソーシャルメディアのプロフィール、または誰かについて尋ねる際に代名詞を含めることは、私たちの標準的なマナーの一つであるべきです。 

アライの一員になるための教育

LGBTQ+コミュニティの歴史を学ぶことは、あなたがアライになるための努力を示す素晴らしい方法のひとつです。これまでの当事者メンバーの努力や犠牲に敬意を払うのと同時に、LGBTQ+の活動家が何を行い、現在があるのかを理解することは、まだ残る課題を十分に理解するためにもとても重要です。LGBTQ+のコミュニティについて知ることで当事者が職場で直面する課題や、セクシュアリティやジェンダーなどが原因で起こりうる障害について、根本的に理解することができるようになります。職場でアライの一員となることで、どのように違いを認め合い、職場で同僚が帰属意識を持って働くことができるのか、新たな視点を得ることができるのです。

肯定的であること

アライシップは、公正で公平な職場環境を作ることの重要性を示すものであり、すべてのアライは自分の行動においても肯定的な姿勢である必要があります。例えば、同僚の一人が同性愛者として経験している障壁や困難についてあなたに打ち明けることがあった場合、敬意を払いながら、耳を傾けるだけでもよいのです。相手にとって話しやすい印象を与え、話を聞く姿勢を持つは、行動を起こすことと同じくらい大切なことです。

無意識のバイアスを明らかにすること

自分の無意識のバイアスをよく知ることは、LGBTQ+当事者の人たちのよりよい味方になるのに役立ちます。こちらのブログでは、無意識のバイアスの種類と、それを排除する方法について学ぶことができます。自分自身の中に変化をもたらす方法を完全に理解するために、そうした無意識のバイアスを認識することはアライシップを持つことにとって不可欠です。

なぜアライシップが重要なのか？

LGBTQ+当事者でない回答者の約8割が、LGBTQ+の人々が自分のアイデンティティを隠すことを強いられるべきでないという意見に賛成しています。しかし、同じグループの59％は、職場でセクシュアリティや性自認について話し合うことはプロフェッショナルではないとも考えています。このような矛盾は、私たちの社会に深く根ざした問題を示していると言えるかもしれません。職場におけるアライシップは従業員や同僚に、性別、セクシュアリティ、人種に関係なく、すべての人を尊重し、サポートするための有効な解決策となります。LGBTQ+コミュニティのためのアライシップは、職場におけるダイバーシティ＆インクルージョン、エクイティを促進し、皆の潜在能力を十分に引き出し、継続的なキャリア開発を可能にします。職場でアライシップの実践方法を指導する信頼できるパートナーをお探しであれば、こちらよりお問い合わせください。