LGBTQ+ベストプラクティスを有する企業とは
プライド月間、ビジネスにおけるLGBTQコミュニティをリードするために、企業のベストプラクティスを増やすことを議論する時期に来ているのではないでしょうか。このブログでは、どのように企業のポリシーや実務に導入され実施するというのかを分析または評価すると良いのかのか、という点に焦点を当てます。
メディア表現のベストプラクティス
LGBTQ+コミュニティの表現に対し、、主要かつ最も影響力のあるもののひとつがメディアです。LGBTQ+のメンバーに対する社会の認識は、メディア企業がどのように彼らを描写するかによって広範囲にわたり、影響を受けます。2015年に行われた調査では、異性愛者やシスジェンダーの人々がテレビで同性愛者に触れる機会が増えると、同性愛者への理解が高まることが判明しました。さらに、GLAADとP&Gが行った2020年の調査では、メディアにおけるクィア表現は、クィアの受け入れを最大で45%増加させることがわかりました。メディア表現は、社会のLGBTQ+コミュニティに対する文化的理解を醸成するための強力なツールなのです。このような調査結果は、メディアや情報発信をする企業が形だけの表現に頼るのではなく、ベストプラクティスの中でLGBTQ +の人々を正確に表現することの意義を示しています。
建前主義とベストプラクティスの比較
建前主義は、企業やメディア業界においていまだに存在する大きな課題の一つです。建前主義とは、批判を防ぎ、包括的なブランドイメージを確立するために、マイノリティ当事者を採用するなど、特定の活動のみを行うことです。この建前主義に対抗し、ダイバーシティ&インクルージョン、エクイティを推進するためには、がそのグループの当事者を代表するような役割を果たすことが良くない形で期待されないようにすることが重要です。皆さんの会社から建前主義を排除するためのベストプラクティスについてもっと知りたい方は、ビジネス界における建前主義の課題について分析しているブログをご覧ください。
LGBTQ+について正確に表現することが、組織にどのようなプラスの影響を与えるか
GLAADとP&Gの最新のレポートによると、人々はメディアや広告でLGBTQ+を見ることに抵抗がなくなってきているだけでなく、LGBTQ+をカバーするブランドに対してより好意的な見方をしているという結果が出ています。
LGBTQ+の表現をベストプラクティスに組み込むことで、潜在的なクライアントや顧客、社員に対して、企業のダイバーシティ&インクルージョンの重要性を示すことができます。広告だけでなく、会社の事業に基づいて新しいポリシーや慣習を導入することで、多くの企業は多様な求職者や社員に対して平等な機会を保証することができます。世界経済フォーラムの調査によると、49%の人が社会のさまざまなグループを積極的に代表し、さらに取り込んでいるブランドを好むことが明らかになりました。多様性を受け入れることは、現代のビジネスにとって、消費者とより共感を生むためのベストプラクティスに不可欠なものなのです。多様性を受け入れるための意識とそのニーズの高まりは、そうしたニーズに対応するために企業や業界がどのように変化する必要があるかということを反映しています。
企業におけるLGBTQ+のベストプラクティスのためのリーダー
LGBTQ+コミュニティのメンバーに公平な表現とキャリア機会を提供するための取り組みを既に行っている企業を以下にご紹介します。これらは、2022年にGlassdoorが例外的な平等採用を行っているとして取り上げた企業例です。
- Intuitは、Intuit Pride Networkを主要な社員リソースグループとしており、企業文化の重要な部分を担っています。ドメスティック・パートナーシップ・ベネフィットに認定されています。
- Googleは、ベストプラクティスの一環として、LGBTQ+ organisationsと様々なパートナーシップを確立し、マーケティングキャンペーンにおいて差別をなくし、インクルージョンを推進しています。
- Visaは、LGBTQ+の社員のためのポリシーと実践のためのベストプラクティスガイドである「国連LGBTQ+のための基準」への支持を表明し、インクルーシブな職場作りを目指しています。Visaは、Human Rights Campaignの企業平等指数で100%の評価を受けています。
- ベーカー・マッケンジーは、プロボノ活動(本業で培った専門スキルを用いての無償の社会貢献)を行い、LGBTQ+のインクルージョン、多様性、反差別政策、企業のベストプラクティスを推進しています。
Ikigai Authenticによるベストプラクティスガイド
LGBTQ+コミュニティの表現を含むベストプラクティスは、さまざまな業界で見受けられます。例えば、ディズニーは現代の映画化作品や新作にLGBTQ+のキャラクターを登場させるなど、ダイバーシティ&インクルージョンを受け入れていることはよく知られています。例えば、ピクサー・アニメーションの最新作『バズ・ライトイヤー』では、同性同士のキスシーンが登場し、批判の声もありますが、これには、少数の著名なセレブリティが、LGBTQ+コミュニティの受け入れを声高に主張し、しっかりとサポートすることを後押ししています。企業のさまざまな側面でLGBTQ+コミュニティの代表を含むベストプラクティスは、社会の文化的理解と多様性の受容を形成する重要なツールとなり得ます。
皆さんの組織でダイバーシティ&インクルージョン、エクイティを完全に受け入れるための施策を推進しようと検討されていたら、是非私たちにご連絡ください。
私たちが、LGBTQ+の社員をサポートし、誰もが十分に能力を発揮できる健全な職場環境を作るために、社員に最適なトレーニングと変化を提供するサポートをさせていただきます。